<写真:tuoitre-vn>
ベトナムでは高齢者や障害者、特に日々の生活を宝くじの販売に依存している人々を狙った窃盗行為が多々発生しており、厳罰を適用する世論の声が高まっている。
現行の刑罰は十分な抑止力を持っていない現状を踏まえ、更なる法的強化と重罰化が必要である。
最近では9月6日にダクラク省バンメトート市で、44歳の男が杖をつきながら宝くじを販売していた62歳の女性D氏を狙い、宝くじを強引に奪い取った。
D氏は宝くじを手放すまいと抵抗したため、転倒して負傷した。幸いにも男は翌日に逮捕されたが、事件の影響でD氏は身体的、精神的に大きなダメージを受けた。
同様の事件が頻発しており、犯人は宝くじを買うふりをした後に奪い取るという、被害者の信頼を悪用する形で行われることが多い。
過去の事例として、2016年にドンタップ省で四肢を失い車椅子で宝くじを売っていた男性が被害に遭った事件がある。
犯人は9ヶ月の懲役刑を受けたが、判決は軽すぎるとの批判が多く寄せられた。
被害者は高齢で、日々の生活すら困難な状況にある中でさらに追い打ちをかけるような犯罪であり、社会的に見過ごしてはならない問題である。
多くの被害者は、歩行困難、視覚障害、あるいは車椅子を使用しているなど、身体的に自らを守ることが不可能な状況に置かれている。
地域の警察や関係機関は犯罪防止のため、巡回を強化し、特に人通りの少ない場所での警戒を呼びかけるといった取り組みが行われているが、弱者を狙った窃盗事件が依然として続いている。
多くの裁判事例を振り返ると、犯行の特徴として、被害者は高齢者や障害者など、自らを防御することが困難な弱者であることが共通点としてある。
被害者が奪われる金額や物品は少額であったとしても、生計を脅かす大きな損失となり、精神的にも深い傷を残す。
これらの事件に対する刑罰が、犯行に見合った十分な抑止力を持っているかは疑問が残るものであり、裁判所が下した判決は比較的軽い場合が多く、犯罪の再発を防ぐには不十分であると指摘されている。
たとえ窃盗の対象が小額のものであったとしても、弱者を狙うという行為自体が重大な社会問題であり、より厳しい罰則の適用が求められる。
特に宝くじを売って生計を立てる人々は、1枚1万ドン(約58円)の宝くじを売るために日々苦労しており、その売り上げで生活の糧を得ている。
場合によっては、宝くじを仕入れる資金すら借金で賄っている人もいる。こうした状況での窃盗被害は、被害者の生活に直結する深刻な問題である。
従って、弱者を狙った犯罪に対しては、被害者が受ける物理的および精神的な被害を考慮し、犯罪の悪質性を重視した厳罰化が必要である。
社会的に弱い立場にある人々を守るためには、窃盗罪の量刑において「弱者を狙った犯行」という加重事情を設け、抑止力を持った法整備が求められている。
これにより、弱者が安心して生活可能な社会を実現することが急務である。







































